カメラを止めるなに似た映画一覧まとめ!ワンカット長回しのおすすめ映画は?
2017年に公開され、社会現象を巻き起こした映画「カメラを止めるな!」が2019年3月8日日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」で放送されます。
通称「カメ止め」と呼ばれたこの映画は、ホラーコメディで国内外で数々の賞を受賞しているのですねぇ。
とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していた。
本物を求める監督は中々OKを出さずテイクは42テイクに達する。
そんな中、撮影隊に 本物のゾンビが襲いかかる!
大喜びで撮影を続ける監督、次々とゾンビ化していく撮影隊の面々。
”37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイバル!”……を撮ったヤツらの話。
引用元:映画「カメラを止めるな!」HP
というあらすじなのですが、「…を撮ったヤツらの話」なので、ただのホラーではないのです。
ぜひ2019年3月8日の日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」を見てほしいのですが…。
この映画、前半と後半で構成されいて前半の見所は「30分ワンカット」なのです!
30分ですよ??すごいですよね?
他の映画にもワンカットで撮影された長回しシーンがあるのかなと疑問に思ったので調べてみました。
「カメラを止めるな!」に似た映画一覧まとめ
映画「カメラを止めるな!」は確かにホラーコメディなのですが、ホラーで終わっておらず、登場人物の情熱ややる気のなさ、人間味、映画製作現場の葛藤などが描かれています。
そこが面白い!と評価されているゆえんです。
ですから、映画「カメラを止めるな!」と似た映画には「なんとなく似たエッセンスを感じる」と評価されている映画があげられていますね。
家族ゲーム
全くホラーじゃありません(笑)
あらすじは受験生を抱えた問題の多い家族のもとにやってきた家庭教師が見事志望校に合格させますが、結局家族はまとまることなく理解し合えることもなくもとの自堕落な生活に戻ってしまうというものです。
目的なくなんとなく家族というものを作って生きている…やる気のなかった日暮監督や「よろしくでーす」ですべてを終わらせるヒロイン松本に通じるものがありますね。
森田芳光監督『家族ゲーム』観賞。絶妙の間と抜けの良さ。低予算が気にならない異次元邦画。スペクタクルなしでスペクタクル映画の余韻。社会も世界も変わらない。あとは受け身のブラックユーモアで少しでも切り返すのだ。そうして人生ゲームを遊ぶ。似てないが『カメラを止めるな!』と似た映画だ。 pic.twitter.com/XpJC9Wc76V
— 有川オレガ (@orega2061) 2018年9月30日
ラヂオの時間
三谷幸喜さん監督の「ラヂオの時間」はある主婦が書いた脚本がラジオドラマに採用されますが、主演女優のわがままからどんどん手が加えられ、原形をとどめなくなり、ついにはその主婦がキレてスタジオに立てこもってしまうのですが生放送は続行され、不憫に思ったディレクターによりエンディングだけはなんとかその主婦に思うエンディングをなんとか迎えさせ、皆が胸をなでおろす、というストーリーです。
途中の「どこにこれは着地するのだろう?そもそも着地するのか?」という不安の中、事態だけが混乱に向かっていく、そんなところが似ていますよね。
『カメラを止めるな!』素朴な面白さと感動がある。バスター・キートンを思い出す。
似た映画に『ラヂオの時間』がチャップリンに似たあるスローガンを掲げ進む人間の性な面白さなら、『カメラを止めるな』はバスター・キートンの様な現実に直面する苦難、困難を乗り換える滑稽さに楽しさが見えてくる— ikumu (@ikumu11) 2018年9月26日
ブリグズビーベア
アメリカの映画で、日本では2018年6月に公開されています。
あらすじは…。
25歳のジェームスは両親と地下に住んでおり外出を禁じられていますが、唯一許されているものは「ぶりぐずびー・ベア」という教育番組。
ある日両親は警察に逮捕されます。
なんとジェームスは赤ん坊のころにこの両親に誘拐された子だったのです。
彼の唯一の娯楽「ブリグズビー・ベア」もこのニセの両親が撮影したものでした…。
本当の両親と妹とともに暮らし始めますが、「ブリグズビー・ベア」を忘れられないジェームス。
妹はニセの両親が逮捕されたことで未完となってしまった「ブリグズビー・ベア」の完結編を撮ろうとジェームスぬ持ち掛けます…。
映画「カメラを止めるな!」と似ている部分は、映像を作ることに関する、ということと、「観た後なぜかこの映画のことが気になる」ことです。後を引くというか。
そういやカメラを止めるなとブリグズビー・ベア似た映画だな
— 桑畑 (@3106max) 2018年7月24日
3作品ともホラーではなかったのですが、映画「カメラを止めるな!」をただのホラーコメディとして受け取っていないということだなと感じました。
「カメラを止めるな!」に似たワンカット長回しのおすすめ邦画
台風クラブ(1985年 相米慎二監督)
中学生たちが台風をきっかけに日頃の鬱屈を晴らしていく…というストーリー。
長回しは主人公たちが半裸で踊ったり、自分の回答を表現するために机やいすを積みあげているシーンに使われています。
長回しシーンでは緊張感を感じることが出来ます。
埋もれ木(2005年 小栗康平監督)
3人の女子高生が短いストーリーを作りつなげていくという内容。
言葉を紡いでいく、というだけですが、長回しで撮ることによりやはりそこに緊張感と臨場感が生まれます。
カミュなんて知らない(2006年 柳町光男監督)
大学文学部の課題として「人を殺してみたかった」という理由で老婆を殺害した高校生を題材として映画を撮ることを課せられた学生たち。
彼らの現実と課題に対する取り組みが交差するストーリーです。
長回しはトップシーンの大学構内をすくいとるシーンに使われています。
「カメラを止めるな!」に似たワンカット長回しのおすすめ洋画
トゥモロー・ワールド(2006年 アルフォンソ・キュアロン監督)
SF映画。子供が生まれなくなってしまった地球で、奇跡的に子供を宿した女性を守るために、自分の未来ですら興味のなかった主人公が変わっていく様を描いています。
長回しは軍と反政府組織が難民キャンプとなっている街で繰り広げる市街戦下での救出シーンに使われており、やはり緊張感を一層増しています。
ニーチェの馬(2011年 タル・ベーラ監督)
ロシアの映画で、農夫とその娘の淡々とした「朝起きて水をくみ、農夫を起こして着替えさせ、ジャガイモ1つの食事をし・・」と繰り返される生活をただ追う内容ですが154分もあるんです。
長回しは冒頭のシーン。走る馬車のシーンですが、馬車を撮るのだけでなく、馬車の様子、馬の様子、行先はどこか、走っている今の状況、風との闘い、という「情景一切」を描き切るための長回しです。
街のあかり(2007年 アキ・カウリスマキ監督)
宝石強盗グループが送り込んできた女性に惚れてしまい、警備員としての仕事を裏切り逮捕された男。
彼は尋問でも彼女のことを明かさなかったが、刑期を終えて彼女に騙されていたこと知る、というあらすじです。
アキ・カウリスマキ監督の敗者三部作の完結編だそうですが、敗者三部作って…。
長回しは彼と彼女の淡々とした会話で使われています。
緊張感というよりは長回しをすることで、彼の孤独がひしひしとより一層伝わってくる効果がありますね。
まとめ
映画「カメラを止めるな!」に似た映画や、長回しが特徴的な映画についてお伝えしました。
似た映画を探していた時に、ホラーが出てこなかったことが印象的で、映画「カメラを止めるな!」を見た人たちはやはり「人間というものは」という部分に強い印象を受けているんだなと感じましたね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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