発光病に似た難病は存在する?病気の症状や治療方法についても
2019年3月15日(金)公開の映画「君は月夜に光り輝く」
🌕あらすじ1⃣🌕
高校生の岡田卓也(北村匠海)は入院中の同級生・渡良瀬まみず(永野芽郁)と出会う。
彼女が患う病気は”不治の病・発光病”
卓也はまみずの”叶えられない願い”を代わりに体験して伝える”代行体験”を行うことに。#君月🌕#あらすじ#永野芽郁#北村匠海 pic.twitter.com/9Dff2dGD5D— 映画『君は月夜に光り輝く』公式 (@kimitsuki0315) 2019年3月10日
主演は永野芽郁さんと北村匠海さんのW主演!!
難病発行病に侵されたまみずの願いを卓也がひとつづつ叶え、それをまみずに報告します。
時には動画で、時にはお見舞い時に。
そして心を通わせていくのですが、刻々と訪れる、まみずの最期…。
さて、まみずが患っている「発光病」、これって実際ある病気なのでしょうか?
体中の細胞が、月の光を浴びると光り、死期が近づくにつれてその輝きが増すという「発光病」
「発光病」が実在するのかまた似た病気やその症状、治療方法について調べてみました。
発光病に似た病気は実在するのか
ヒトがかかる病気で「発光病」に似た難病は実在しないようです。
しかし、他の動物ではあるらしく…
発光病って現実にあるんですか?という質問を頂いたのですが、同じような病気があります。エビが感染する病気に、そういったものがあるようです。とはいえ、作中の発光病の設定とは大分違うので、あくまでちょっとした豆知識程度にとらえて頂けたらと思います。
— 佐野徹夜 (@dame_murahito) 2017年3月3日
「君は月夜に光り輝く」の原作者、佐野徹夜さんによればない、ということですかね。
しかしエビが感染する病気…とはどのようのものでしょうか。
日本の淡水域には発光能力のあるエビは存在しない。
だが、実際に発光するエビが発見されることはたびたびあり、
それがホタルエビと呼ばれるものである。
これは実際には発光細菌の寄生によるものであり、感染したエビはしばらくして死亡する。
(中略)
はっきりとした記録として残っている例は、大正3年、長野県の諏訪湖での事例である。
一般に海産動物には発光するものの例が少なくないが、淡水では極めて少なく、
当時は『淡水でホタル以外に発光するものが発見された』として驚きをもって迎えられたという。
この例は東京慈恵会医科大学の矢崎芳夫によって詳しく研究され、
発光細菌に感染したヌマエビであり、エビ自身には発光能力がないことが確認されている。
(中略)
上記のようにホタルエビの発光が発光細菌によるものであることは、大正時代から知られていた。
(中略)
彼はこの当時、この菌をコレラ菌に極めて類似したものとし、
(中略)
島田他は1994年に発見された琵琶湖のスジエビから原因菌を分離し、
O1型のコレラ菌 Vibrio cholerae non-O1 であると同定した。
また、前述の矢崎の記載から、それも同種であったろうと判断している。
また、コレラの症状を発症する為の遺伝子をもたないことも確認し、
またこれらのエビが生食されることもまず無いことから、人体への影響はないだろうと述べている。
引用元:Wikipedia
コレラ菌に感染したエビで、感染したことにより光り、感染するとそのエビは長くは生きられないという症状の病気でした。
光ると長くは生きられない…は「発光病」と似たものがありますね。
発光病に似た病気の症状
しかし、人間も発光しているのです!
それがバイオフォトンと言われる現象。
生物発光 (bioluminescence) のうち、
非常に強度が小さい場合や、その時放出される光子を指す言葉として用いられる。
ですから、ホタルのように強烈に光るものはバイオフォトンには当てはまりません。
ホタルは光るための酵素をもっています。
現在バイオフォトンと呼ばれている発光が確認されたのは1960年代の光電子増倍管の発明以降である。
光電子増倍管によって、あらゆる生物のあらゆる器官から
フォトンとして観測されるほど弱い光が恒常的に観測されることが知られるようになった。
とてもとても弱い光を観測できる機械が発明されたから、発見された現象なのですね。
現在も世界で数十グループが研究を行っています。
バイオフォトンに関与する生化学反応は
主にミトコンドリアにおける細胞呼吸などの酸化還元反応と言われており、
そこで生じるエネルギーの内、フォトンとして放出されるのはごく僅かである。
ミトコンドリアにおける細胞呼吸…と言われると難しく思えますが、ほぼすべての生きている細胞にミトコンドリアは存在していて(細胞が呼吸するために必要なので)働いています。
ですから、ほぼすべての細胞が呼吸するたびにすごーーくよわーーく発光しているのです。
しかし、その発光は弱すぎて肉眼では見ることが出来ません。
発光病に似た病気の治療方法
このバイオフォトン、がんが増殖している時に強くなるという報告があります。
がんはがん細胞がとにかく増殖していく病気ですが、その際がん細胞のミトコンドリアが活発に働いているのですね。
そして、ミトコンドリアが活発に働いているがん細胞がどんどん増えていきます。
ですからバイオフォトンも増える=発光が強くなる、ということなのですね。
となると、発光病に似た難病の治療方法は「細胞の異常増殖を止める」ということになります。
がんでいえば、切除、化学療法、放射線療法など各種治療方法…ということになりますね。
ちなみに、病気でなくても細胞が活発に活動している部分の細胞のバイオフォトンは強くなっているので、
赤ちゃんも強く光っているのでしょう。
まとめ
映画「君は月夜に光り輝く」の主人公渡良瀬まみずが患っている「発光病」が実在しているのかお伝えしました。
また、「発光病」に似た病気の治療方法についてもお伝えしました。
まみずは「月の光に当たると」光る、という不思議な症状の病気でしたね。
この発光病や似た病気は人間には存在しませんが、人が発光する現象としては(肉眼では捉えられませんが)存在しています。
映画「君は月夜に光り輝く」は2019年3月15日全国公開です!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
映画好きの人にシェアしてこの情報を届けませんか?
記事が参考になったという方はFBなどで「いいね!」もお願いします!