二人の女王メアリーとエリザベスの関係は?映画のラストと史実について
2019年3月15日に公開の映画「二人の女王 メアリーとエリザベス」
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いよいよ本日公開❗️
『#ふたりの女王 メアリーとエリザベス』👑
\《メアリー・スチュアート⚔️エリザベスⅠ世》
友情か敵対か。愛か憎しみかーー。激動の16世紀、従姉妹同士でありながら王位をめぐり対立する、ふたりの女王の物語。
▼チケット予約はコチラ▼https://t.co/dpUkj4IMje pic.twitter.com/RovTiPgT7j
— 『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』3/15公開 (@2QUEENSjp) 2019年3月14日
この映画は”悲劇の女王”と呼ばれたメアリー・ステュアートとイングランドの女王・エリザベスⅠ世の愛憎入り交じる関係を軸に描かれています。
監督はジョージー・ルーク。
歴史に名を馳せる女王を演じることになったシアーシャ・ローナンとマーゴット・ロビーに、演じるのは「初めて愛を知り、大きな恐怖や不安を抱いている若者達」とアドバイスしてプレッシャーを開放しました。
女性監督ならではの(この言い方はあまり好きではありませんが)目線と解釈で撮影されたこの映画について、またメアリーとエリザベスの関係についても調べてみました。
映画「二人の女王 メアリーとエリザベス」における二人の関係
本作の主役であるメアリーとエリザベス。
それぞれの生い立ちや背景から、二人の関係を探ってみましょう。
まずはシアーシャ・ローナン演じるメアリー・スチュアート。
登場人物🏴メアリー・スチュアート
“ふたりの女王”のひとり、スコットランド女王。敬虔なカトリック。気高く貴賓に溢れる、周りにいる人々を魅了する。
正統なイングランドの継承権も持つが故にエリザベスⅠ世と対立する。美貌の女王。演じるのは #シアーシャ・ローナン🌹 https://t.co/VKBRYXd817 pic.twitter.com/UekGizOpqh— 『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』3/15公開 (@2QUEENSjp) 2019年3月11日
生後6日でスコットランド女王となった彼女は、幼少時フランスに渡り16歳でフランス王妃となりますが、フランス王の崩御によりスコットランドに帰国。再び王座に就きます。
イングランド国王ヘンリー8世の姉を祖母に持つメアリーは、スコットランド女王であると同時にイングランドの王位継承権も有していました。
次にマーゴット・ロビー演じるエリザベスⅠ世。
登場人物🏴エリザベスⅠ世
“ふたりの女王”の一人、イングランド女王。一度王位継承権を失い、幽閉されたりと苦労を重ねる。王として誰よりも国の為に生き“ゴールデンエイジ”を築いた。演じる #マーゴット・ロビー は実写でリアルバービー人形に抜擢され話題に!https://t.co/GSd0p6Sz6G pic.twitter.com/nW3B4EFSmr— 『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』3/15公開 (@2QUEENSjp) 2019年3月10日
ヘンリー8世の次女として生まれた彼女は、メアリーの母とは従妹同士です。
ヘンリー8世と王妃キャサリンは男子に恵まれず、ヘンリー8世は離婚を望みます。しかしカトリックでは離婚を認めておらず、離婚に承認を得られないままヘンリー8世はキャサリンの侍女アン・ブーリンと結婚します。そこに誕生したのがエリザベスでした。
この出生からエリザベスの王位継承権に疑問を唱える者も多く、メアリーこそ正当な王位継承者であるとする声もありました。
血縁関係にあったメアリーとエリザベスですが、2人はイングランド王位継承権を巡るライバル同士でした。
そのいっぽうで2人には、男性中心社会でひとり戦う女性であるという共通点もありました。2人はお互いを敵視しつつも同時に惹かれ合い、複雑な感情を抱き合う関係でした。
映画「二人の女王 メアリーとエリザベス」あらすじ
スコットランド王の子として生まれ、生後6日で王位を継承したメアリー・スチュアートは幼少期にフランスに渡る。
16歳でフランス王妃となるもフランス王フランソワ2世が崩御。18歳にして未亡人となったメアリーは、帰国し王位に戻る。
しかし当時のスコットランドでは多数の貴族がプロテスタントに改宗していた。
カトリックであるメアリーが女王であることを快く思わない者も多く、彼らは何度も陰謀や内乱を企てた。政治的な妨害を受け再婚すらままならないメアリーだったが、彼女はイングランドの王位継承権を持つ者でもあった。
いっぽう、当時のイングランド女王であったエリザベス1世。
出生の経緯から、カトリックを中心として彼女の王位継承権の正当性に疑問を唱える者もいた。
メアリーの登場により、彼女こそイングランドの正当な王位継承者であるという声が大きくなった。
メアリーとエリザベスはイングランドの王位継承権を巡り敵対する関係であった。しかしそのいっぽうで、2人には互いを結び付ける1つの共通点があった。
メアリーもエリザベスも、男性中心の社会で奮闘する1人の女性であるという共通点。敵対関係でありながら同士のような存在でもあった2人は、複雑な感情を抱き合っていた。
互いに1番の理解者となりえた2人だったが、運命に翻弄され関係は複雑さを増していった。
映画「二人の女王 メアリーとエリザベス」ラストと史実について
本作の原題は「Mary Queen of Scots」となっています。原題から予想すると、あくまでメアリー主人公の物語として描かれることになるのではないでしょうか。
予告トレーラーにも登場したメアリー処刑のシーンで物語は幕を閉じ、その後について詳細な描写はされない可能性も高いように思います。
個人的には、史実からは想像することしかできない「エリザベスの心情」に注目したいと思います。
メアリー処刑の命を下したのはエリザベスですが、史実でも彼女はメアリーの処刑をためらい続けていたようです。
1587年2月8日、ノーサンプトンシャーのフォザリング城(フォザリンゲイ城)の大広間で処刑が執り行われました。
エリザベスは実に18年間もの間、メアリーとの決別を迷っていました。
メアリー処刑時にエリザベスはどのような思いだったのか、メアリーの死によりエリザベスは何を思ったのか。
メアリーの最期、そしてエリザベスの心情・表情が印象的なラストシーンだったのではないでしょうか。
メアリーは処刑される数年前に、手のこんだ刺繍細工の中に紛れ込ませていた謎の言葉がありました。
「我が終わりに我が始まり有り」
1603年にエリザベスの遺言でメアリーの息子ジェームスがジェームス1世として王位を継承しました。
ジェームス1世はイングランドとスコットランドを連合王国として1つにまとめ、先の予言のような謎の言葉が実現したのでした。
まとめ
史実に基づいて制作された本作。
メアリーとエリザベスⅠ世をテーマとした作品はこれまでにも複数ありましたが、本作ではどのような描かれ方をするのでしょうか。
メアリー、エリザベスそれぞれがどのような人物として描かれるのか、どのような部分にスポットを当てて物語が展開されるのか、見どころはたっぷりありそうです。
また、中世イギリスの豪華な衣装・建築物など、視覚的にも楽しめる作品となっているでしょう。
シアーシャ・ローナン、マーゴット・ロビーをはじめとする出演者も気になるところ。特に主役二人の競演は海外レビューサイトでも高評価となっており、期待が高まりますね。