「マブイ」沖縄の方言の意味とは?映画小さな恋のうたでリョータが拾いに行った理由
※この文章には映画「小さな恋のうた」のネタバレが含まれますのでご注意くださいね。
2019年5月24日に、映画「小さな恋のうた」が全国公開されましたね!
MONGOL800のヒット曲「小さな恋のうた」から生まれた物語で、青春ものです。
扉子、人生初の試写会が当たりまして、一足お先に見てきました。
疑問に思ったことや感想などをお伝えします!
映画「小さな恋のうた」に出てきたマブイの沖縄の方言としての意味
マブイとは沖縄で言う「魂」のことです。
映画「小さな恋のうた」でシンジとリョータは自動車にはねられてしまいます。
残念ながらシンジは亡くなりましたが、リョータは軽傷で済みます。
シンジが亡くなったことで魂が抜けたように日々を過ごすリョータ。
家に帰っても自室でぼーっと寝ています。
階下で鳴っているリョータのスマホを持ってきた母が言います。
「あんた、マブイ取ってきなさいよ。おばあも言ってるよ」
すっごくしつこく言います(笑)お母さんあるあるで笑ってしまいました。
数日後、コウタロウとともに事故現場にリョータはやってきます。
お供えの花をじっと見るリョータは、「基地反対」のプレートに目をやり、やり切れない風でそのプレートを花束の後ろに見えないように隠しました。
「リョータぁ、これは?」
コウタロウが指さした先には、小さな白い石が。
しゃがみ込んでその石を無言で拾ったリョータは、同じ現場にシンジの妹マイが来ているのに気づきます。
コウタロウが
「あいつもシンジのマブイ拾いに来たのかな」
とつぶやきますが、リョータは彼女を見ただけで言葉は交わしませんでした。
映画「小さな恋のうた」に出てきたマブイに関する沖縄の言い伝え
事故に遭ったり、大変ビックリしたような時にマブイを落とすと言われ、落としたままにするとそれこそ「魂が抜けたようになり」、病気になったりさらに事故に遭ったり、衰弱したりするそうです。
この「落としちゃったマブイ」を本格的に拾って肉体に戻すのか、普通の人が儀式的にするものなのか、というのは沖縄の人でも個人差があるようですね。
本格的に拾って肉体に戻すのは「ユタ」と呼ばれる霊能力を持った女性にしかできないので、頼むことになります。
普通の人が拾いに行くのは、リョータのように現場に戻って石を拾ってくるという方法や、落ちている魂を掬ったり拾ったりするジェスチャー(何せ魂が目に見えないから)をするという方法があるそうです。
しかし、高校生のリョータが母親に「マブイを拾っとけ」と言われて素直に拾いに行くことのほうに扉子は驚きました。
それだけ、沖縄の人に自然と受け入れられている言い伝えなのだなと感じます。
亡くなってしまった人のマブイを拾う理由は何?
映画「小さな恋のうた」でシンジが亡くなった現場にマイが来ていて「あいつもマブイ拾いに来たのかな」とリョータ達が言っていました。
亡くなった人のマブイも拾いに来るのか?ということですが、やはり「大事なものを持ち帰ってやらなければ」という思いで拾い、成仏してもらうという儀式があります。
それをヌジファ(抜き魂、魂掬い)と言います。
沖縄では、亡くなった場所(事故現場、病院など)、移動した場所場所、遺骨を移動した場所場所に魂が残るとされており、魂が残ってしまうとそこをさまよい続けるので、遺体と共に成仏してもらうための儀式になります。
亡くなったことで肉体から離れた魂に呼びかけ、ヒラウコーという沖縄の線香に移ってもらい、その線香は故人の懐に入れ肉体と共に移動してもらう…という儀式です。
マブイ(魂)はお葬式をあげる場所まではヒラウコーに移ってもらい、その場所についたらヒラウコーに火を灯して、成仏してもらうと、ヌジファの結びの儀式となります。
このヌジファは家族がすることになっているのだそうです。
マイがシンジのヌジファのために現場を訪れたのかどうかはわかりません(すでにヌジファが行われている可能性も高いですよね)。
故人の魂がさまよわないように、成仏できるようにという理由でマブイを拾いに来るのですね。
沖縄呪文あるある。驚くとマブイ(魂)が落ちるので落ちた魂を拾うために「マブヤーマブヤーウーティクーヨー(魂ついてきてね)」「マブヤーマブヤータックァリヨー(魂くっ付いてね)」って言う。くしゃみをしたら悪霊に魂を取られるので「クスクェ(糞くらえ)」と本人ではなく側にいる人が言う。
— るる (@lulururuwinter) 2019年5月21日
小学校の時妹のマブイ拾いにユタのオバーと一緒に県総のプールの入り口いったな、、、その時学校の先生に学校休む理由として普通に 妹のマブイぐみ(魂汲み)に行きますっていったら「あぁ、、」みたいな😂あれ今考えたら沖縄だけだよね、、、!!!
— トミィ (@tommyaayynn) 2019年5月7日
マブヤー、マブヤー①
沖縄ではショックな事や、事故などでビックリするとマブイ「魂」が抜けてしまうと考えられている。マブイが抜けると体調を悪くしたり、気が抜けた様になる。そのマブイを呼び戻すのがマブイグミ。我が家はトイレの神様の力を借りてマブイグミをします。
— natsu★ (@natsumi30085061) 2019年4月29日
まとめ
2019年5月24月公開の映画「小さい恋のうた」のマブイとは何?沖縄の方言の意味について調べてみました。
マブイの言い伝えは沖縄では生活に溶け込んでいる当たり前のことなんですね。
だから思春期の高校生も素直に事故現場に戻って石拾ってくるんだなぁ。
マブイは沖縄の方言で「魂」の意味でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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