プレミアムフライデーはいつから始まりいつまで続く?普及率と問題点
すっかり世間に浸透した感は無い『プレミアムフライデー』
私はこの『プレミアムフライデー』という言葉を最近になって知りました。
最初はAmazonのセールのことかと思っていましたが、それだけを指す言葉では無くて既に1年以上前からある言葉だったのですね(汗)
で、恥ずかしながら今頃になってコソコソ調べてみた訳です。
プレミアムフライデーとは
『プレミアムフライデー』(略称 プレ金)とは、平成29年に経済産業省と経済団体連合会が中心となり提唱した、個人消費喚起キャンペーンです。
毎月の月末の金曜日(フライデー)をプレミアムフライデーと定め、いつもよりちょっとだけプレミアムな生活をしましょうよ、と言うことらしいです。
また”働き方改革”とも連動させ、月末金曜日の仕事を午後3時に終業することも併せて推奨しています。
やや乱暴な言い方になりますが「月末の金曜日は早く仕事終わらせて帰ってお金使えよ」ってことなのですね。
プレミアムフライデーはいつからいつまで?
プレミアムフライデーが初めて実施されたのは平成29年2月24日でした。
尚、このキャンペーンについては期限は設けられていません。
キャンペーン開始からまだ2年も経っていませんし今後の活動次第では、サマータイムよりは定着して行きそうな気がしています。
プレミアムフライデーの普及率
プレミアムフライデーを国民運動として推進している、運営団体の「プレミアムフライデー推進協議会」では
過去に意識調査や実勢調査を行っています。
平成29年6月22日に発表された、一般の方(全国47都道府県の20~50代有権者2015人)を対象とした意識調査の結果を見ると
①認知・理解度:「プレミアムフライデー」の認知率約9割 約半数が賛成と回答
②参加実態:過去4回のプレミアムフライデーで約4割の人が”普段の週末にはできない過ごし方ができた”と回答
③参加内容:過ごし方のトップ3は「家でゆっくり過ごした」「外食・お酒を飲みに行った」「買い物」
④参加意向:5割以上の人が”今後のプレミアムフライデーもちょっと豊かな時間を過ごしたい”と回答
⑤導入実態・意向:23.7%の人がプレミアムフライデーの導入を希望 「働き方改革」の取り組みとして「プレミアムフライデー」の導入率は第3位
引用:https://premium-friday.com/wp-content/uploads/2018/03/release20170622.pdf
概ね好意的に受け入れられているといった印象ですね。
しかし、こんなニュースもあります。
・直近1年間に就業先で働き方改革が確認できたサラリーマンは37.8%(2018年)。
・導入された働き方改革の具体的内容は残業の減少がもっとも多く、有給休暇が容易に取得できるようになった、定時帰宅が増加した、が続く。
・サラリーマン全体比では残業が減少したとの意見は21.2%、プレミアムフライデーの導入は4.6%。
引用:https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20180715-00088849/
こちらのアンケートは調査対象母集団が男性会社員(正社員・契約社員・派遣社員)なので一概に比較はできないのですが、普及しているとはいい難い気がします。
プレミアムフライデーの問題点
皆が皆15時には帰れない
当然ですが月末の金曜日に、15時に帰ることができる職種の人は限られています。
官公庁、とりわけ警察官や病院関係にお勤めの方、また飲食業界や運輸関係にホテルなどの宿泊施設などにお勤めの方もほぼ無理なのでは無いでしょうか。
プレミアムフライデー開始から1年以上経過していますが、上記の職種でプレミアムフライデーを実施するといったニュースを目にしていないので今後も継続して難しいのでしょう。
残業がしたい人もいる
残業が減ると給料も減りますね。
残業するだけの仕事があって、お金を稼ぐ為に勤めに出ているのに「プレ金だから早く帰って」というのは何かが違う気がします。
世の中には残業したくない人と残業したい人がいるので、そこはうまく棲み分けができるといいのですがね。
月末はメッチャ忙しい
月末は企業の月次決算業務などがあり、15時という早い時間に退社することは極めて非現実的だ、という声もあります。
実施2回目のプレミアムフライデーが3月31日という、多くの企業の年度末にあたる日であった為、不満や意見が噴出しました。
まとめ
私も毎週土日がきっちり休める職種ではありませんし、そもそも子育て世代だと家で過ごすにしろ出掛けるにしろゆっくりできません。
ただ、気持ちだけでもゆっくりできたら、とは常々思っています。15時退社は難しいですが、無理!と諦めずに自分なりのプレミアムフライデーの楽しみ方を見つけたいですね。