子供の担任の先生が嫌いで合わない?親としてどんな付き合い方をする?
入学式も終わり、保育園・幼稚園・学校ではそろそろ日常の生活や授業が始まる頃ですね。
親としてはクラス替えと担任の先生がとても気になるところです。
子供が心地よくのびのび1年間を過ごしてほしいと思いますよね。
しかし、「子供の担任が(親の私が)嫌いな先生だった!」ということがあります。
そのような時親としてどう付き合っていけば子供にも悪影響を及ぼさず、また親自身もストレスを最小限にすることが出来るのでしょうか。
子供の担任の先生が親自身が嫌いだった場合の、親が出来ることについてまとめました。
「担任の先生を『嫌いだ』と思っても良い」と自分に寄り添うところから始まります
嫌いとは言え、なかなか他人のことを「嫌いだ」と思えないですよね。
その証拠に「いい先生なんだろうけど」と前置きしてしまっていませんか?
自分が「他人を嫌いな人」という悪者になりたくないので、色んな理由を付けて「私は悪者ではなくてあの先生が悪いのです」という思考になりがちなのですね。
そうすると、自分の気持ちを直視できておらずごまかしている状態になりますので、ずっとモヤモヤした気持ちが残ります。
しかも「あの先生が嫌い」ということを自分で認めていないので、嫌いな先生と普通に付き合おうとしてしまい、接するとまた嫌になるということを繰り返してしまいます。
ですから、ここは潔く「私はあの先生が嫌いだ」と認めてください。
口外する必要もありませんし、他人から同意してもらう必要もありません。
自分の心の中でだけ、認めておけばいい本音です。
どうして担任の先生を嫌いになってしまったのか思い出してみましょう
さて、では「どうしてその先生を嫌いになってしまったのか」というきっかけを思い出してみてください。
・自分の子供に心無いことをされたから?詳しくはどうでしたか?
・以前担任になった時嫌な思いをしたから?どうして嫌な思いをしたのでしょう?
・生理的に受け付けない?どこが生理的にダメですか?
・噂で聞いたから?どんな噂ですか?誰から聞きましたか?
というように詳しく思い出してみてください。
そこで意外に「自分はあまり関係がなかった」ということに気付くこともあります。
それなら嫌いになっている事自体がちょっと的外れで、これからの先生の言動を見て判断していけばいいだけの話です。
また、自分の子供や自分自身が嫌な目に遭った、という直接的な過去があることもありますね。
その時、
・本当はどうしたかったのか
・本当は何を言いたかったのか
・感じていて癒やしきれていない思い、感情
を思い出してみてください。
心残りがあると、その思いを引きずってしまいます。
その時の自分や子供を慰めるつもりで、思いに寄り添ってみてください。
これは、もしも同じようなことがあった時に、適切で自分が納得できる対応をするための練習にもなることです。
子供に親の価値観を押し付けないことが大事です
親が担任の先生を嫌いな場合、子供にはどうしたらいいのかということは悩みますよね。
やはり、どんなに小さくても子供は別人格ですから、その先生をどう評価するかは子供自身に任せましょう。
親がその先生を嫌いで、子供が好き、という場合があっても良いのです。
親と異なる価値観を持っても、親は子供を受け入れてくれると子供が体験すると、その子はとても大きな安心感を得て、親を信頼します。
親と子の価値観が異なることは、親子間の信頼度を深めるチャンスでもあるのです。
反対に、子供もその先生が嫌いな場合もありますね。
その時は子供の話をそのまま聞いてやりましょう。
話の内容によりますが、聞いてやるだけで子供は安心するものです。
この時に子供の話を遮ってアドバイスしたり、自分の意見を言ったりするのは止めましょう。
子供は自分が嫌だったことを聞いてもらえないと思い、言わなくなり、言う先を失って心を閉ざしてしまいます。
子供は見ていないようで親の反応をよく見ています
子供は「親の言うことはしないが、親のすることはする」と言われます。
それだけ親の言うことすることをとても良く見ています。
だからといって、親が担任の先生を嫌ってはいけないという単純な話ではなくて、「嫌いな人がいる場合にどうすればよいのか」ということを教える絶好のチャンスでもあるのです。
ケンカの仕方、嫌いな人との付き合い方を知らないから、ケンカをしたら仲直りということも出来ず関係を切ってしまったり、嫌いなのに好きな人と同じような付き合いしか出来なくて苦しんでいる人が多いですよね。
嫌いな人とは
・最低限の誠実な付き合いをする
・対応する時は感情的にならない
・いい顔をしなくてもいいが、あからさまに嫌わなくてもいい
というようなことを子供が知っていれば、将来自分と合わない人とも普通に付き合いをしていけますよ。
子供の判断能力を信じて見守るだけでいいのです
親が担任の先生を嫌いで、子供がそうでもないもしくは好きな場合、親としては気が気じゃないですよね。
騙されてるんじゃないか、実はひどいことされているんじゃないか、と勘ぐってしまいます。
でも、そういうことがあっても、親子で話ができる関係が築けていれば子供は必ず教えてくれます。
何も言わずに楽しく通っているならば、子供としては大丈夫なのです。
子供は子供でたくましく人間関係の練習をしているのだと、自分の子供を信じて構えていてください。
先生のことではなく、園や学校、お友達のちょっとした愚痴を子供が家で言って発散できるような雰囲気にしておけば、親の見ていないところで何かあっても知らせてくれますよ。
まとめ
さて、子供の担任の先生を親が嫌いな場合にどう付き合えばよいのかという方法についてお伝えしましたがいかがでしたか?
大事なのは親と子供は別人格で、子供の人格や考え方を親は尊重するべきであるということですね。
子供は自分に責任を持たされるとしっかり考えます。
親は子供が不完全にしか見えませんから、先に先に手を打ちたくなるのですよね。
でもいずれ、子供も自分一人で考えて行動しなければならない時が来ます。
その練習の場として園や学校があるのですから、「失敗してはいけない!」とガチガチになるよりも「様々な経験をして対処法を実践する場所」と捉えておくと気持ちが楽になりますし、視野が広がって色んなチャレンジが出来ます。
視野が広がって嫌いな先生がそうでなくなればいいですし、嫌いな先生でも1年間悪影響を受けずに過ごすことが出来ると人間関係において自分の自信にもなります。
子供を信じて、大きく構えて愚痴を聞いてあげてくださいね。